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経営者が柔軟な考えを持つことが大切!
業務の細分化で専門人材がコア業務に専念。人材不足の改善

地元に愛されて創業76年、旧山陰街道の宿場町にある地域に密着した新車・中古車販売、車検、整備のお店です。長年にわたって培ってきた「信頼」と大手にはない「魅力」を活かして、地域繁栄と共に前進し続けている有限会社鈴木モータース 代表取締役 鈴木千鶴さんに、副業・兼業による外部人材の活用についてインタビューしました。

代表取締役 鈴木千鶴さん

<外部人材活用の背景>

女性社員を多能工として業務をしていましたが、女性スタッフの産休・育休が重なり、このままでは業務が回らないと悩んでいました。そこで1月に開催された京都市主催の「副業・兼業制度活用促進セミナー」に参加し、外部人材を活用するには、まず業務を細分化することがポイントであると知りました。専門的な技術をもっている人がコア業務に専念でき、その他の業務を他の人に任せられることを知って、早速実践してみました。

<副業人材の仕事内容>

副業人材に依頼したことは、整備士・事務スタッフが行っていた「車を運転して車検場に行き、車検をとおす」という業務。車の運転免許があれば、専門的な技術を持った整備士でなくてもできる仕事です。

そこで、近所の顧客であり、コロナ禍で寺社仏閣の修繕という仕事が減り困っていた修復工の方に、副業を持ち掛けてみたところ、お互いの合意に至りました。その後、もう1名、中古車販売業でコロナにより売上が下がってしまった自営業者とも、同様に契約して、人材不足の課題・社員の負担を軽減することができました。

<契約形態>

業務委託契約
1台 3,000円

<効果>

効果は絶大でした。技術を持った整備士が車検場に行く時間が減り、社員の負担が軽減できました。
また、自社で行っている動く京町家プロジェクトに、今回副業で来ていただいた方が、今後新しい車を設計する際に、CADスキルを活かして手伝ってくださることになり、そういったつながり・交流でまた新しいアイデアなどが生れることが素晴らしいと思っています。また、今後の販売の可能性も広がりました。

動く京町家プロジェクト
http://www.suzuki-m.com/content03.html

<副業人材を採用した際に感じた課題と解決法>

社員に相談なく決めてしまったため、社員からの反対意見もありました。
・副業で来ていただいた方が、今までお客さまだったので、仕事を指示しにくい
・お客さまだった方なので、原価や伝票などを見られてはいけないのではないか

社員とは、個人面談を行い、社員の負担軽減を考えて採用したこと、原価などは見られないように工夫するなど話し合い同意を得られました。仮に、この顧客をひとり減らすことよりも、将来に向けての人材活用の方が大切との考え方を説明しました。

副業人材を活用する前に、社員には「なぜ副業人材を採用することを考えたのか」、「採用することで見込まれる効果」などをしっかり伝えて活用することが大切だと今回感じました。