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副業制度の導入企業をご紹介
~副業を通じた「価値ある働き方」の提示~
【株式会社ウエダ本社】
「働く環境の総合商社」として展開するウエダ本社。
単にレイアウト設計や施工、OA機器や備品の販売を行う会社ではありません。
働く人にスポットを当て、人の個性を活かし可能性を引き出し、それらをかけあわせて価値を生み出していくことを、様々なかたちで展開されています。
机やコピー機などのモノや目に見える空間(=ハード)も大切ですが、それ以上に、そこで働く人、関わる人がどうありたいのか(=ソフト)から考えていくことが大切だと考えておられます。
どこのメーカーにも属さない独立した商社だからこそ、「モノ」に縛られず、お客様が本当に求めていることに対し、様々な商品やサービスを組み合わせ、伴走していけることがウエダ本社様の強みです。
今回、ウエダ本社様で経営企画として副業・兼業制度に携われている森島啓太様に、社内で副業・兼業制度を認める背景や実際の効果について伺いました。
社員に対し、副業・兼業を認める背景や理念について教えていただけますか。
従来から「働く環境の総合商社」として、多くの方が「いきいきと働ける場」を様々な角度からデザインしているウエダ本社。ウエダ本社の方向性として、自律的な働き方、多様な働き方の推進を行ってきました。
自社での「働き方」にも新たな取組や工夫がたくさんあります。
副業・兼業については、社内ガイドラインとして制度を作成しております。
副業をしたいという社員がいたときに、公平性、公明性を担保するためです。
単なる収入アップのための副業というよりは、自己研鑽や能力向上を期待しています。
地域ボランティアなど、自社の業務範囲内ではどうしても経験できない仕事や活動を通じ、自らのキャリア形成に活かすこと。また、その経験を自分の中にとどめるだけではなく、自社のチームや自社のプロジェクトにフィードバックする。
つまり、「いきいきと働く」を体現してもらいたいと考えています。
社内制度の概要
社内ガイドラインとしては、以下の内容となります。
副業をするには、事前の申請が必要なこと。会社と調整の上で最終決定を行うこと。機密情報の取り扱いについて。副業をする上での規律など。
副業と一言で言っても、その内容や方法によって個別状況は異なるため、労働条件などの具体的な部分については、副業内容に合わせて別途個別調整を行うようにしております。
ウエダ本社では、※「宇宙を想え、人愛せ」という社是を掲げています。人を大切にするウエダ本社は、「いきいきと働ける場」を大切にしておりますので、柔軟に対応できる体制を整えています。
※「宇宙を想え、人愛せ」
創業者上田安則が、何十年も前に掲げていた社是です。
創業者がこの社是を作った時代から、今や宇宙も個人旅行が現実となる時代になっても、このテーマは通用するものだと思います。
宇宙から発想するという大きな視野で夢を大きく持ち、ビジネス社会では、いつも人との関わりを大切にし相手の立場に立って行動する、
これが立派な会社、そこで働く企業人としての基本であると当社では考えています。
社員に期待したいことは
まずは自分たち自身が「イキイキと働く」ことを体現している会社でありたいと思っています。そのために、ウエダ本社での仕事はもちろん、社外でのチャレンジも応援したいと考えています。
また、副業での経験や、副業で出会った人を通じて、新たな気づきを得られるよう、アンテナをはってほしいです。そこで得た気づきを、新たに社内の業務や役割に活かしてもらえることを期待しています。
今後の活用について
実際の所、弊社も含め中小企業にとっては、外部から副業人材の「受入れ」は大歓迎ですが、副業制度を認め社外へ「送出」することは、二の足を踏む企業も多いのではと推察します。
それは、自社の社員が新たに副業するとなった場合、人手が足りなくなり、業務上の負担が個々にかかり、全体の業務の調整が厳しくなる側面が否めないからです。
一方で、社員が、「どうしてもやりたい事」が社外にあり、副業を始め、結果的に社内の役割に集中して取り組むようになり、モチベーションの向上や成果に繋がったということも、過去の事例から実感として得ています。
だからこそ、単純に制度の要件を満たしているかどうかだけで副業を認めるのではなく、副業をする本人が「自律的に考え行動できる人物」ということが重要となります。
会社と本人の意向が一致することが大前提ですが、多様な働く機会を創出したいと考えています。
それは、副業をはじめとした多様な働き方は、会社にとっても本人にとっても「価値ある働き方」だと考えているからです。