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副業人材の活用企業をご紹介
外部人材を活用して、自社の魅力発信!~

【関西巻取箔工業株式会社】以下、KANMAKI

創業72年。西陣織の金糸をルーツに持つ、印刷塗装業界の環境負荷軽減に貢献する“顔料箔”を、自動車部品等の各種工業製品への装飾向けを中心に提供しておられます。
KANMAKIのコア技術であるグラビアコーティングを軸に、年間400を超える新規プロジェクトの試作開発を行うと共に、規格化された品質管理(国際規格ISO9001認証)のもと、RoHs指令やREACH規制等、国際的な環境破壊物質規制に準拠したものづくりを実践しておられます。

自社の魅力発信やそれに関わるスタッフのスキルアップのために、外部人材を活用されている、久保昇平氏(関西巻取箔工業株式会社 取締役COO)にお話を伺いました。

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なぜ副業人材の活用を考えられたのでしょうか?その背景についても教えてください。 また、なぜ採用や出向などではなく、副業なのかについても教えてください。

自分たちの技術を発信していきたいと思ったのがきっかけです。 「始動 Next Innovator」ピッチコンテスト最優秀賞の受賞をきっかけに、お客様からのお問い合わせが増える一方で、商談の場で当社の技術を上手く説明できず、せっかくの機会を業績に繋げられないという課題が発生しました。また、認知してもらうには広報活動が必要ですが、社内で日常的に広報活動を担当しているスタッフがおらず、 社内リソースだけで情報発信に対応することが難しい状況でした。社員個人のスキルアップを実現させて発信力を強化し、会社の成長を促すために、外部から副業人材を募集しました。

※2019年2月15日に六本木ヒルズ森タワーにて開催された「始動 Next Innovator 2018 Demoday」ピッチコンテストにおいて、KANMAKIの「熱転写顔料箔 ~VOCゼロに貢献する~」が最優秀賞を受賞されました。

経済産業省「始動 Next Innovator 」とは?

「Thinker(考える人)から Doer(行動する人)へ」をテーマに、イノベーションの創出に挑戦する人材や大企業で新事業に挑戦する人材等を広く募集・選抜し、講演や講義・ワークショップ、メンタリング、米国シリコンバレーの投資家や起業家との交流を通じて、グローバルに通用する次世代のイノベーションの担い手を育成することを目的としている。(※現在はJETROと共催)

副業人材を受け入れる際、どのように採用を行いましたか?

応募総数は65人に上りました。
まずこの中から、まずはエージェント会社の協力を得て、候補者を10名に絞り込みました。その後、自社で志望動機や候補者のライフワークに基づいて優先順位を決定し、面談を実施しました。
最初に面談した村田さんは、広報分野での豊富なノウハウを持ち合わせているだけでなく、若い頃から地方創生に取り組む情熱を持つ、非常にガッツのある方でした。この印象が強く、村田さんを採用することに決めました。

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副業人材と仕事を進める中でのコツや大切にすることはありますか?

伝えるべき情報を適切な量で共有することを大切にしています。
自社のビジョンやミッションを伝えることは、理解を深め相互の業務スピードが上がるので、この時間は絶対に取るべきだと思います。
外部人材を広報活動に活用したいと思う企業は多いと思います。広報活動を効果的にするために、継続的な情報発信は不可欠です。この継続性を実現するために、社内スタッフが記事の素案を作成し、外部人材が添削をするという連携した取組を行っています。この取組を通じて、スタッフの日常業務の1つに組み込むことを意識しています。
また、外部人材と連携した取組を行う中で大切にしていることは、私たちは将来どのような組織(姿)になりたいかを常に意識すること、そして外部人材のスキルだけでなく、現在所属している組織や今までの経験等その人自身について理解することです。
大きな組織での経験を持つ人材やフリーランス人材の活用は、その人がこれまで経験していた組織の課題や解決策を共有できるため、自社の成長戦略に役立つ貴重な洞察を提供してくれます。

社内でどういった影響がありましたか?

世の中からも認知されるようになって、仕事に対する肯定感が増しました。 メルマガやSNSの発信は、生産管理を行うスタッフが担当していますが、一般の方にも分かるように言語化することに挑戦でき、またそれが世の中に認知されることで、仕事に対しての肯定感が増したり、PV数が上がることでスタッフのモチベーションに繋がっています。

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今後の展望があれば教えてください。

今回の広報発信と同様に、日常業務にない業務を日常化していくために外部人材を活用していきたいです。
今後は、新規事業を立ち上げる際に社内からプロジェクトリーダーを選定し、外部人材と一緒にチームで取り組みたいと思います。
また、サプライチェーンの再編を目指しており、そのための営業力・発信力をさらに向上できるよう強化していきたいです。