活動実績

実際にマッチングした実績をご紹介

副業制度の導入企業をご紹介
~働き方を変え、社員の幸せにつなげる~



【シュンビン株式会社】
シュンビンは2016年に設立70周年を迎えられました。
その道のりは平坦ではなく、和樽の製造から始まり一升瓶の洗浄業を経て、今では、ブランディングやデザインを手がけておられます。

シュンビンの歴史はイノベーションの連続だそうです。
「シュンビン」には、旬のものを、瞬時に敏感にという意味が込められているそうです。常に新しいものにチャレンジし、新しい価値を提供し続けるという企業文化はこのコーポレートブランドからもうかがえます。

「中小企業の企画部を代行する」というミッションを果たすべく、変化しつづけておられます。

事業内容:ブランド・新規事業戦略コンサル、CI・VI、パッケージデザイン・制作、Web制作・運用支援、空間・建築デザイン、古民家再生、イベント企画

今回は、自社で副業制度を取り入れておられる、シュンビン株式会社代表取締役の津村元英様にお話を伺いました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: シュンビン外観写真-002--1024x683.jpg

副業制度を導入された経緯と導入時期について教えてください。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、半ば強制的に広がったテレワークでしたが、自社では、2020年10月に、在宅勤務の制度を導入し、勤務時間の変更などにも対応しておりました。
しかし、それだけでは多様な働き方が求める社会の変化に適応することが難しいと考え、 経営理念にもある「社員の幸せ」を重視し、新たな一歩を踏み出すことにしました。
社員一人一人が自分らしい働き方を実現できるように、副業制度を導入を決定しました。

副業制度の条件について教えてください。

まず、カニバリゼーション(※ビジネス用語では、類似する自社製品同士でそれぞれの売上を奪ってしまうこと)しないことが条件です。デザイナー職は、自社以外のデザインの仕事をしないということです。
ただ、例外もあります。例えばデザイナー職の社員の実家が商売をされており、そのチラシを作成することは認めました。

また、もう1つの条件は、「社員の幸せ」につながるかということです。それは、長期的に会社の利益に繋がるかどうかということです。
例えば、以前、ワコールさんから出向人材を受け入れておりました。受け入れにより、社員が学んだことはシュンビンの経営や利益に繋がり、「社員の幸せ」に還元されると考えております。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: シュンビン商品写真-002.jpg

副業を行うにあたり報告義務はありますか?

書面での事前の申請は必要ですが、その後の報告義務は今のところはありません。 ただ今後、副業の業務内容によっては報告してもらう事は検討しています。

副業・兼業を行っている社員は、具体的にどのような業務をされていますか?

ラジオに出演したりしています。

副業を認めるにあたって難しかったことは何ですか?

2020年10月からの在宅勤務導入をはじめ、自社の働き方を変えるという方向性を社員に示していました。その流れで副業制度も受け入れてくれるだろうと肌で感じていました。
社員には戸惑いはなかったと思います。
わたしの大切にしている思いは、「社員の幸せ」です。社員のキャリアがアップが、その社員個人のためのものという限定的なものではないということです。
社員のスキルが向上すれば、会社の利益となり、利益は社員に還元され、最終的に、「社員の幸せ」につながると思っています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: シュンビン社内写真-002-1024x683.jpg

社内の働き方改革は人事が決めるのですか?

働き方の方針は社長の私が伝えて、具体的な方策は社員が検討します。
50人規模の小さい会社であれば、社長自ら方針を出さないといけないと考えています。 常に「社員の幸せ」を考え、方針を打ち出しています。

社内で副業制度を広めるには!?

2024年4月から、キャリアアップ支援制度を導入します。
今までは、会社が受けるべき研修を指定していました。この制度は社員自ら、このようなことをやりたいと申し込み、 会社が認めた場合はそれに対して支援するものです。
自発性を促すことにより、副業制度を利用したいと考える人が増えるのではないかと考えています。

また、2022年3月1日から専門職制度を開始しました。 報酬制度については管理職と一般職にしかありませんでしたが、専門職についても制度を作りました。
また、今後は社内ベンチャー制度の導入も考えています。

これらの制度導入は、会社の中に個人がいると考えるのではなく、個人と会社が共存していく関係性を作っていきたいという強い思いがあります。