活動実績

実際にマッチングした実績をご紹介

経験は積んだもの勝ち。生き方・人生をより豊かに!

「“ケタ違いの当たり前”を成し遂げる企業」

2007年の起業以来、「人と人との繋がりを大切にする」 という想いを胸に、一般的な方法では近接することが困難な高所、例えば風車・吊り橋・ダムといった場所を中心に、『特殊高所技術』 を用いた調査及び補修工事などを行う株式会社特殊高所技術。
「誰もができることを、誰でもできないレベルへ。それが価値となる」という精神で、“ケタ違いの当たり前” を実践し、人々が安全・安心に生活できるよう、街のインフラ整備の一翼を担っています。

基本的には、社員の副業は禁止、許可制としている企業で、唯一会社の許可を得て、副業をしている総務部長 青山太輔さん。特殊高所技術に入社する31歳までフリーターで10職種程経験し、技術者として入社したものの、3ヶ月でドクターストップとなり、総務に転身。そんなユニークな経歴の持ち主が、どのような副業をされているのか、またどのようなことが得られたのかなど、お話を伺いました。

セミナー登壇!自分の経験が誰かの役にたつのなら

2020年~2022年末まで、人材系の会社に所属して、毎月2、3日程度、キャリアコンサルタントとして就活生との面談や就活イベント、セミナー運営業務などにも従事していました。私がキャリアコンサルタントの資格を取得したことを機に、当時採用活動でお世話になっていた企業から、学生向けの事業を手伝ってもらえないか?という相談をいただき、会社に承諾を得て従事していました。

また数年前から大学のキャリア授業で、講師として自分のキャリアの話をしたり、企業・団体が主催する「働き方改革」などのセミナーにゲストとして登壇したりもしています。

当時、採用担当としてたくさんの学校に訪問し、色々な採用イベントに参加する中、何か良い採用方法はないかと模索していました。大手求人媒体に掲載するような新卒一括採用には、ちょっと違和感があって・・・。

そんな時に出会った、ある団体の 『求職者と採用担当が会うのではなく、一個人として出会った先に採用がある』 という考え方に共感し、セミナーやイベントに参加するようになりました。その団体の担当者が、私の今までの経験を面白いと感じられたようで、「是非、イベントでご自身のキャリアのお話をしてください」と依頼をされたことが、最初に副業を始めるきっかけでした。

社内規定で副業禁止としていたので、依頼を受けるか迷いましたが、基本的に弊社は、「やりたいことがあるなら、やりなよ」という社風の会社なので、代表からは「ええやん」と背中を押してもらいました。

その後も、採用活動で訪問した学校から、次々に、「生徒の前で話して欲しい」と依頼を受けるようになりました。

その他、ユニークなものだと、世界中から選抜された優秀な高校生が集まるサマースクールで、1週間、担任をさせてもらったことがあります。これは、自社の仕事という認識で参加していたので、副業とは言えないかもしれませんね。

これまでの私の副業活動は、無償で行っているものもあります。それは、所得を増やすためではなく、自分の今までの経験が、誰かの将来に役立つのならとの想いと、本業以外の経験を積ませていただける場と思っているので。複業、プロボノ活動とも言えます。

キャリアの棚卸と新しい知識の吸収

副業をして良かったと思うことは、『自分の中に無意識的に蓄積されているものを顕在化できた』ということでしょうか。感覚的にもっているものを、第三者に伝えようとすると、どんな変化があって、どんな考え方だったのかとか、それがどこに繋がっているのかなど、論理的に考えて伝えなければなりません。自分のキャリア振り返り、冷静に整理する時間が持てたことです。

それに、働き方改革など、様々なテーマで登壇させていただきましたが、皆さんの前で話す以上、最低限のことは知っておかないといけません。そこで登壇テーマについて改めて勉強するので、新たな知識を広げる良い機会になりました。

ビジネス書籍も、これまでにないくらい読みました。『モチベーション3.0』『ライフ・シフト』などは、今でも考え方の参考になっています。セミナー登壇のためでもありますが、本業へ活かせるようなアイデアのキャパを広げられるようにと考えたからです。

もう一つ良かった点と言えば、実は昔から人前で話すことが苦手で、入社時の挨拶、朝礼や社内行事で司会をする際も、マイクが震えていたくらいなんです。それを克服できたことも、副業をやって良かったことの一つです。

会社に貢献できている点

会社の認知度向上に貢献できていると感じています。何か商品を売る、サービスを提供するなどのBtoC事業であれば、販売数・売上を伸ばすことに繋がって、貢献度も分かりやすいかもしれませんが、建設・土木・公共事業に関わる企業なので、一度の登壇で仕事に結びつかせることは難しいです。

それでも、私のこの活動は、会社の認知度向上に貢献してくれていると、評価をしてもらっています。

採用担当としてなら、大学の先生や就職担当の方々との関係構築にも役立っているのではないでしょうか。採用活動の場が広がったり、大学・高校などと信頼関係を築くきっかけづくりになったりしていると感じています。

経験が人生を豊かにする

色々なセミナーで副業・兼業のお話を聞けば聞くほど、やらない手はないと思います。

本業では出会えない人と知り合って、新しい知識・経験も蓄積されます。人間としての幅が広がるし、他の人の役に立ち、自分の存在価値を感じることができる場が多ければ多いほど、自分の人生が豊かになると思います。

特に私は、色々な経験は積んだもの勝ちで、白黒・モノクロで一生を終えるなら、7色知っている方がいいと思うタイプなので! 自分が未知のことを吸収している時、心底ワクワクしたり、楽しいと感じたりするんです。

今後の副業について

日々、現場で頑張っている特殊高所技術の仲間にも、本業では経験できないことにチャレンジして欲しいです。

よく、新入社員や中途採用で入社した人に 『新しい風』 を期待しますが、別に新しい人でなくても、今いる仲間一人一人が、新しい視点を持てば、風・変化を起こすことができます。

専門家といえるまでに精通していなくても、新しく知識を身につけようとしたり、物事の入り口だけでも知っておくと、今までには無い、違うアイデアを出すことができるはずです。

組織を良くしていくことは、その会社に勤めるみんなが担っている役割。本業以外に目線を向けて、視座の高さ、広さを持っておくことで、私たちの特殊高所技術という仕事が、どんなところに広げていけるのか、どうやったらより良い会社にできるのかを意識するようになって、仕事も楽しいと感じるのではないでしょうか。

ちょうど先日、ある大学の社会体験型の実習授業を、1回~2回/月で担当させてもらうことになりました。その授業に技術者数名が参加して学生さんと交流することを、会社に承認してもらえたので、社内で募集してみたところ、3名の技術者が「やってみたい!」と手を挙げてくれました。この機会が、それぞれの新たな経験となって、良い影響を与えられたら嬉しいです。

私は、副業をやってみて、確実に視野が広がりました。
これからも、このような本業以外のことを経験できる機会を社内に持ち込み、仲間と新しいことを経験して、豊かな人生となるように取り組んでいきたいと思います。