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副業人材の活用企業をご紹介
外部人材を活用して、若い世代に向けた商品PR!~

【株式会社西川貞三郎商店】

創業107年を迎えた老舗企業として、欧米はもとより、中近東、東南アジア諸国や中国、オーストラリアなど、世界数十か国に京都を代表する伝統工芸品「京焼・清水焼」を始めとした様々な品を輸出しています。日本の伝統文化に根差した新商品を開発し、国内外で満足いただける品を届けています。

今回は、清水焼及び日本の伝統工芸品の販売促進に取り組み、国内外の方々にその魅力を効果的に発信するため、大手企業に在籍している外部人材を活用されている株式会社西川貞三郎商店の代表取締役、西川加余子氏にお話を伺いました。

現在、副業人材の方には、どのような業務を委託していますか?

副業人材の方とは、基本的にオンラインで広報の業務を行っており、年に数回の訪問を除いてリモートワークが中心となっています。具体的な業務内容としては、SNSやホームページへの投稿、画像撮影、画像処理、商品説明文の作成など、多岐にわたる業務を担当していただいています。また、パネル作成や広報物の画像処理、ホームページの掲載内容の更新といった緊急性のある業務にも対応していただいており、さらに秘密保持が求められる業務もお任せしています。委託している広報業務は、会社についての深い理解が求められる性質のものですが、現在、この業務に携わっている方は広報スタッフの中で最も在籍年数が長く、弊社の業務を深く理解しているため、信頼関係のもと、安心して業務を任せています。

どうして副業人材を活用しようと考えましたか?

清水焼及び日本の伝統工芸品の販売を促進し、国内外の方々にその魅力を効果的に発信するための広報施策に取り組みたいと考えました。しかし、社内に十分なスキルやノウハウを持った人材が不足していたことから、外部人材の活用に踏み切りました。特に、若い世代の女性をターゲットに商品PRを行うことを目的としていたため、広報業務の経験があり、若い世代の女性の視点を理解している方にお願いしたいと考えました。

どのようにして副業人材の方を採用しましたか?

今回、委託を検討していた広報業務は、会社について深く理解していることが求められる性質のものであったため、自社をよく知っている方にお願いしたいと考えました。そこで候補に挙がったのが、学生時代に弊社のインターンシップ生として関わっていただいていた方でした。

インターンシップでは、FacebookやInstagramの管理、投稿文章の作成、画像編集、リール作成、パネルやポップの作成など、現在委託している広報業務につながる作業を担当していただきました。また、それに加えて店頭でのお客様対応やプロのカメラマン撮影時の立会いなどで、様々な現場業務にも従事していただきました。 現在、その方は大手企業で広報部門のデザイン業務に従事しており、弊社が任せたい業務内容と副業人材の方の弊社への関心が一致したため、関わっていただくことになりました。弊社では初めてのリモートワークでの採用となったため、ZOOM導入や、業務フローの見直し、制作物をクラウド保管に移行するなど、社内全体でツールの導入と使い方の周知も行いました。

インターンシップに参加されていた方が、大手企業への就職後に副業人材として関わることになった理由として考えられることは何ですか?

インターンシップの参加者に対しては、自社の説明やインターンシップでの取組内容に対するフィードバックを行うだけでなく、昼食を共にしながら大学生活の話や就職活動に関する相談にも乗るなど、インターンシップ以外の場面でも積極的にコミュニケーションを図っていました。私たちは、学生の方々の適性がどんなものなのかを、インターンシップを通して色々な業務にかかわっていただきながら、将来従事する仕事のことを考える良い機会として下さればと考えています。ただ自社のことを伝えるだけでなく、相手を理解することを大切にしていたことが、その後の関係性にも繋がったのだと思います。これからもどこで誰が長く関わることになるかわからないため、人との出会いを大切にしていきたいと考えています。

副業人材の方と契約を更新し、良好な関係性を保つために工夫されていることはありますか?

契約については、社会保険労務士に依頼して業務委託契約書を作成し、担当業務をすべて明記しました。また、お互いの忙しさや今後の状況が不確定であったため、まずは確実に取り組めるよう、話し合いのうえ、最初は半年契約でスタートしました。スモールスタートで開始し、双方が無理なく業務に取り組めるよう、取組内容を明確にし、確実に遂行することを重視しました。特に意識したのは、時間的な制約です。副業人材の方には本業があるため、弊社の業務に割ける時間が限られています。しかし、前倒しでスケジュールを調整し、密なコミュニケーションを心がけることで、この課題に対応しています。たとえば、昼休みなどの隙間時間を利用してチャットでやり取りをしたり、数ヶ月前からオンラインミーティングの日程を調整したりするなど、柔軟な対応を心がけています。現在では、双方の合意のもと契約を継続し、1年以上にわたり自動更新の形で契約が続いています。

今後の展望について教えてください。

現在関わっていただいている副業人材の方と連携し、広報業務の範囲を拡大するとともに、社内にノウハウを蓄積していきたいと考えています。また、清水焼及び日本の伝統工芸品の販売促進に取り組み、国内外の方々にその魅力を効果的に発信し、優れた日本の伝統文化を世界に紹介することに努めてまいります。