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副業人材の活用企業をご紹介
~広報コンサルティング業務の外部人材活用で自社の認知度拡大へ!~

【株式会社ピューズ】

主に完成車メーカー・自動車部品メーカー・素材メーカー・電力会社・教育機関などの、自動車を中心とした受託開発とエンジニアリングサポートを行っています。自動車用電動駆動・制御システムの研究・開発・制作・評価を行い、近年は、受託開発で培った技術を用いてロボット分野でも実績を出しています。

今回は営業と採用の両面における自社の認知度の低さを改善するため、大手企業でブランディング業務を行う外部人材を活用された宮下泉様(代表取締役副社長)にお話を伺いました。

副業人材を活用される前、どのような課題がありましたか。

ピューズは長年、自動車メーカーや部品メーカー向けの受託開発業務を主力としてきました。これまで特定の顧客に絞って活動しており、開発が完了すると自然に次の仕事が入るという流れがありました。しかし、この10年で顧客層を広げるために新規顧客にアプローチしたり、既存顧客のキーマンが退職した後に改めてご訪問したりした際に「ピューズって何の会社?」と言われることが増え、新規顧客・既存顧客ともに認知度が低いという課題を感じるようになりました。

また、採用面においても、他社が様々な取組を行う中で、求人票や企業説明会でピューズの名前を出しても、応募者の興味を引くことが難しくなっていました。このように、営業と採用の両面で自社の認知度不足が大きな課題となっていました。

どのようにして副業人材と出会ったのですか?

京都市地域企業「担い手交流」実践プログラムのセミナーに参加したことがきっかけです。当初は、広報ではなく開発業務におけるシニア人材の活用を漠然と考えていました。しかし、セミナーで登壇された企業様から、副業人材が、SNSの運用やECサイトのUI見直し、TOPページ全体の改善を通じて、ブランド認知拡大や集客、売り上げアップを実現した事例を聞いたときに、副業人材の活用を具体的に検討し始めました。その後、セミナーで登壇されていた企業様に連絡を取り、現在業務に携わっている副業人材の方をご紹介いただきました。

採用された副業人材はどのような方ですか?

営業と採用の両面から自社の認知度を改善するためには、ピューズ全体のブランドの見直しや広報体制の構築が必要でした。しかし、社内には広報体制作りを指揮できるような知見を持つ人材が不足していたため、広報コンサルティングの経験がある方に業務の協力をお願いすることにしました。
ご紹介いただいた方は、テレビCMやWeb動画を制作する会社にお勤めで、過去に鈴鹿サーキットパークのテレビCMやWeb動画の制作経験をお持ちでした。自動車業界に対する知識もあり、お任せしたいコンサルティング業務に対しても、前向きに取り組んでいただける方だったため、お願いすることになりました。

副業人材の方と良好な関係性を保つために工夫されたことはありますか?

契約の際には、コンサルティング業務と成果物作成業務を明確に分け、具体的な成果物の制作ではなく、コンサルタントの立場から月2回のミーティングを通じて意見を提供していただく形にしました。これにより、副業人材の方の経験を活かすことができました。特にスタート段階では、この柔軟な契約形態が適していたと感じています。

副業人材を活用して、実際どのような効果があったのでしょうか?

認知度の低さという課題に対して、ピューズを覚えてもらえるようなインパクトのあるキャッチコピーが必要だという結論に至りました。副業人材の方には、キャッチコピー作成に向けたコピーライターやグラフィックデザイナーの選定、広報体制の構築に貢献していただきました。キャッチコピー作成に関するミーティングにも参加していただき、コンサルティング的な視点から積極的に意見を提供いただいた結果、半年間の契約期間中に会社のキャッチコピーが完成しました。

現在、キャッチコピーをホームページ等に実装するためのグラフィック制作が進んでおり、副業人材の方との契約をさらに半年延長し、引き続き協力をお願いしています。 今回の成果が出た理由としては、認知度改善策を進める際に、依頼する業務をコンサルティング業務と成果物作成業務に明確に分けたことで、副業人材の専門性を活かせたことが大きかったと考えています。

外部人材の活用における今後の展望を教えてください。

今回、副業人材に依頼する業務をその性質に応じて明確に切り分けたことで、副業人材を効果的に活用できました。今後も積極的に外部人材を活用していきたいと考えています。特に、バックオフィス業務や経営戦略の分野での活用を視野に入れており、弊社の課題に合った人材が見つかれば、さらに外部の専門家の力を取り入れていきたいと考えています。