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2022年03月14日 《 お知らせ 》

【京都市主催】副業・兼業制度活用促進セミナー開催レポート

【京都市主催】 副業・兼業制度活用促進セミナー
~身近な企業の事例を知って,制度活用を他社と一緒に考える~ イベントレポート

京都市では,国の働き方改革実行計画や行財政改革計画(都市の成長戦略)を踏まえ,副業・兼業の普及を促進しています。「うちの会社じゃちょっと難しいかな」「そもそも労務管理が難しいんでしょ」とお考えの地域企業を対象として,身近な企業がどのように制度を活用されているのか,事例を知るとともに,地域企業同士で意見交換できるセミナーを開催しました。

[セミナー概要]
1 日時
令和4年1月26日(水)午後2時~午後4時10分

2 場所
ハイブリッド方式
・リアル:京都経済センター 6-B
・オンライン:Zoom

3 主なプログラム
(1)パネルディスカッション
〇ゲストパネラー
・有清 裕晃氏(土山印刷株式会社 経営本部 次長)
・小野 雅世氏(株式会社綿善(綿善旅館) おかみ)
・横手 崇氏 (京都働き方改革推進支援センター 特定社会保険労務士)
〇ファシリテーター
・香水 雄介氏(シンク・アンド・アクト株式会社 マネージングディレクター)
(2)振り返りワークショップ

4 参加人数
会場参加者:20名  オンライン参加者:7名

■パネルディスカッション(前半)「自社の社員に副業・兼業を認める事例について」

土山印刷の有清様から,副業・兼業を社員に認めることは,優秀な人材の採用チャンスを増やすことにも繋がること,綿善の小野様から,社員の接客スキルが更に向上したお話などを聞くことができました。
また,社会保険労務士の横手様からの労働時間の通算管理など労務管理についての注意点・アドバイスも交え,法律面での制度活用の理解を深めました。

■パネルディスカッション(後半)「副業・兼業による外部人材の活用事例について」

綿善の小野様から,副業・兼業による外部人材を活用することで,専門スキルを持った社員がコア業務に専念することができたこと,外部人材の新しい視点から業務改善に繋がったことなど,自社に良い影響をもたらした点などをお話いただきました。社会保険労務士の横手様からは,雇用型・非雇用型どちらで外部人材を活用した際にも当てはまる注意点などを伺いました。

■ 振り返りワークショップ ゲストパネラーとの意見交換

パネルディスカッション後,会場は6グループ,オンラインは2グループに分かれて,セミナーに参加して得た気づき,今後の制度活用について参加企業同士で意見交換を行いました。

参加者の発言を一部ご紹介します。

(参加者)「自社と規模が似ている企業のお話を聞くことができ,全てに共感できたし,参考になる話ばかりでした。準委任契約での外部人材の活用法があることを知ることができたので,今後具体的にどのようにすればよいのか,もっと知りたい,勉強したいと思いました」

(参加者)「看護・介護業界は,ダブルワークが当たり前の業界です。社員の労働時間を完全に把握することは難しいと思っていた中,皆さんがどこまで労働時間を把握され,どのような管理をされているのかを知りたくて参加しました。業務委託で外部人材を活用すると,難しい労働時間管理が不要であることを知ることができました」

(参加者)
「制度化はまだ具体化していませんが、今後必要になる事を想定して、今回参加しました。個人的には資格を取って将来それを活かせる副業が出来ると良いなと思います」

(参加者)
「土山印刷さんのお話の中で,社員に副業・兼業を認めた理由が、採用のチャンスを増やす事,また求職者の希望で始まったと知り驚きました」

(参加者)
「土山印刷さんのお話を聞き、副業・兼業制度を取り入れることは,求職者の選択肢を広げることになるのだとわかりました。自社では採用に苦戦しているだけに、副業・兼業を社内で認めてもいいのかなと思えました」

(参加者)
「外部人材活用に関しては、まず今の仕事内容を細分化する必要性を感じました」

(参加者)
「事例を交えながらのセミナーだったので、非常にわかりやすく、旅館の仕事がたくさんあるんだと、見聞が広がりました」

労働人口が減少する中,自社の社員に副業・兼業を認める大手企業が増え,多様な働き方,あり方を考える時代になりました。今回のセミナーで,副業・兼業制度の活用は,決してハードルが高いこと,面倒くさいことではないと気づくことができました。副業・兼業という人材交流を通して,自社の経営課題の解決や事業拡大を目指すために,少しずつ,社員にとっても会社にとっても運用しやすい制度づくりを始めてみませんか。

〇参加者アンケート
https://thinkandact.sakura.ne.jp/seminar-01/Questionnaire_results.pdf

[土山印刷株式会社]
事業内容:110年の歴史ある京都南区の印刷会社。カタログやパンフレット等の紙媒体の他,POPや特殊印刷,Web・アプリといったクロスメディア駆使し,お客様の業務上における課題を解決し,営業力の強化ができるようコンサルティング型の提案・制作を行っている。
創立:1911(明治44)年3月1日
従業員数:105名(派遣社員含む)
代表者:代表取締役社長 土山 雅之
HP:https://www.tsuchiyama.co.jp/

[株式会社綿善(綿善旅館)]
事業内容:創業192年の老舗旅館。世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」で高い満足度を誇る宿にのみ送られる【Certificate of Excellence】4年連続受賞。2015年には内閣総理大臣発足,旅館ホテル再生性向上モデル全国8旅館にも選出されている。
創業:1830(天保元)年
従業員数:24名(パートタイマー・アルバイト含む)
代表者:代表取締役 小野 雅代
HP:https://www.watazen.com/

[京都働き方改革推進支援センター]
事業内容:厚生労働省京都労働局委託事業。企業経営や労務管理の専門家が待機。働き方改革を進める経営者に対し,個別企業訪問やセミナー・出張相談会などで支援している。費用は全て無料。
HP:https://task-work.com/kyoto/